「やっぱり楽しまなくちゃ」
2024年9月2日
九月に入り、ようやく朝晩は涼風が肌に心地よく感じる季節になってきました。理事のおかべです。
本当に年ごとに暑くなってきている感じですよね。
35℃以下ではあまり暑く感じなくなりつつある今日この頃です。
サマーコンサート、無事終了しました!
時は7月21日、新浦安での演奏会。
35℃を超える猛暑の中、約140名のお客様にご来場いただきました。
2年前の前回はコロナ明けの最初の演奏会ということで、
恐る恐る開催という感じでお客様も100名でしたが、
今回は300名定員のホールで2階のバルコニーはクローズにしたので、
結構人で埋まっていた印象でした。
「あんな千葉県の端っこでするのはどうか」という意見も出た今回の場所選定、
しかしながら「あそこは音響がいいのでぜひ演奏してみたい」という出演者もいて、
噂どおり駅前で音響もよく豪華でとても使いやすいホールでした。
しかし浦安という千葉県にあるのに「東京ディズニーランド」や
千葉県の真ん中にあるのに「東京ドイツ村」・・・
そんなに千葉県ってイメージよくないのかしらん。
演奏会は3部構成で新人とOBで約3時間のプログラム。
それぞれが個性を発揮し、また多彩なプログラムで
聴きに来ていただいたコーラスの方々も「全然退屈しなかった」との感想。
前回から恒例となっているお客様と一体で歌う「千葉県民歌」の前には、
アンコールでJ・シュトラウスの喜歌劇「こうもり」からシャンパンの歌を演奏しました。
ワンコーラス目でいつも裏方の理事がノリノリでシャンパングラスや(プラスチック製ですが)
ビールびんの形をしたクラッカー片手に踊りながらステージへ、
ツーコーラス目では出演者が同じく華やかな衣装のまま(同じくノリノリで!)登場。
最後は「乾杯!」の声と同時にクラッカーを発射。
このクラッカー、太宰会長が「これ使おう!」と持参。
またシャンパングラスは
山田理事が「ガラスは危ない」とプラスチックのグラスに色のついたセロハンを張った自家製。
こういう楽しいことになると理事はみんな盛り上がっちゃうのです。
お客様の反応もとてもよく「楽しかった」という声を多くいただきました。
こういうお客様に喜んでいただくためのエンターティメント、とても大事だと感じます。
これからもこの路線は一つの大切な要素として継続していければと思います。
(トドのひるね)
「生活と音楽」
2024年8月7日
昨年、引っ越しました。
すると、今までの生活から大きな変化が…!
以前の家はN社の給湯器で、「人形の夢と目覚め」の一節に次いで
「お風呂が沸きました」と知らされていました。
それが新居ではR社の給湯器になり、
お湯張り完了の曲がパッヘルベルの「カノン」になったのです。
長年の習性から、お風呂=「人形の夢と目覚め」だった私にとって、衝撃の変化でした。
半年以上経った今もまだ慣れず、「カノン」の知らせを聴いた後、
一人「人形の夢と目覚め」を口ずさみながら、お風呂に向かう私です。
皆さんのおうちは、いかがですか?
(エリザベス)
「カワイの音?ヤマハの音?」
2024年7月2日
事務局担当『フワフワさん』です。
学生時代からずっとK社のピアノを使い、K社のKさんに調律をお願いしていました。
コロナ禍に入って、暫くKさんから連絡が無いなあと思っていたら、なんとお亡くなりになったと!
仕方なく近所のY社営業所に調律を頼みました。
Kさんは70代、Y社のNさんは20代前半。
同じピアノとは思えないほどY社っぽいキラキラした音になって驚きました。
調律師の年齢?社風?個人的資質?
声楽科出身の演奏能力の乏しい私でもはっきり分かりました。
合唱祭などでも、同じピアノを弾いているはずの、ピアニストの音の違いに驚く事があります。
音はどこから生まれて来るのでしょうね。
今回は フワフワさん でした♪
(フワフワさん)
「ゆらし」って何だ?
2024年6月3日
5月の爽やかな日々から、少しずつ梅雨のジメジメした季節への変化の時期になりました。
今回は「ゆらし」について考えてみます。
基本、バロック、古典、そしてシューベルトあたりまでは音楽はあまりテンポは揺らさないで演奏します。
揺らしだすのは、ピアノではショパンあたりからでそれでもある程度の「規制」はありますが、
ドビュッシーになると、ハイご自由にという感じ。
規制はなくなり、より自分の感性を前面に押し出すスタイルになります。
しかしこの自由なる「ゆらし」。
あまりにも極端で自分よがりで、聴いていてウーンという演奏も少なくありません。
それは何か。まず基本にあるのはまっすぐのテンポ。
それを基に伸びたり縮んだりするのが揺らしなのですが。
それを無視して勝手気ままに揺らしてしまうと音楽が流れなくなってしまいます。
つまり体で言うと体幹をしっかりさせてそのほかは脱力させるという感じでしょうか。
大きな流れを演奏者自身が意識していないと、聴き手にはなんかぎこちない音楽に聞こえてくることもある様に思います。
テレビで昔の歌手が昔のヒット曲を歌う時、
おそらく本人はもう何万回も歌っていて飽きて(?)いるのか、
ヘンにリズムや歌い方を変えて悦に浸って歌っている(?)のを耳にしますが、
私は「なんだ、オー気持ち悪い」と感じることもあります。
先日亡くなったフジコ・ヘミングウェイさんは、今まで何回ラ・カンパネラを弾いたのかな?
でも彼女は最後まで基本に忠実なリストを演奏していたように思います。
その点はとても立派でしたよね。 (トドのひるね)
「いつでも どこでも だれとでも」
2024年5月2日
5月になって清々しい季節となりました。飛び越えてもう夏?と感じる今日この頃ですが。
(因みに「さわやか」は秋、春は「清々しい」と使うようです)
私は昭和54年に音楽教育学科第Ⅰ類(今はこんな学科はありませんよね)を卒業し
音楽教員として長年中学生に音楽の授業をしてきました。
その間ずっと授業では「音学」でも「音が苦」でもない
文字通り音楽を楽しむ「音楽」をしようと考え続けていました。
「音楽」をするための一つに次の事を行いました。
「授業の初めに必ずテーマソングを歌うこと」
ドラマでもアニメでもテレビ番組には必ず始まる前にテーマ音楽が流れますよね。
それを聞くと「始まるな」とワクワクしますよね。オペラで言うと序曲です。
歌唱、鑑賞、合奏どんな授業内容でも初めに必ずオープニングテーマソング
(小山章三曲、繁下和雄詞「きょうの日を」)を歌います。
そして授業の最後にエンディングテーマソングを歌って終えるのです。
毎回の授業で歌うわけですから、生徒は3年間で100回以上歌うのです。
恐らく人生の中で一番多く歌った歌であろうと思います。
このことは色々な場面でも言えると思うのです。
何かの会の始まりに(特に音楽関係の会ではなおさら)始めの言葉ではなくはじめの歌、
最後に終わりの歌で閉めるととても楽しく印象に残る会となります。
コンサート然りです。
千葉県同調会のサマーコンサートでは、コンサートの最後に出演者、観客、スタッフ全員で
千葉県民歌(昭和39年制定された歌詞、メロディー共に素晴らしい歌です)を歌います。
まさに会場全体が一体となります。
残念ながら今では知らない人が多くいます。
音楽人として機会あるごとに積極的に歌って、県下に広められたらと願っています。
みんなで歌える(知っている)歌がない時は、輪唱が効果的です。
2~3回聴けば覚えられるようなごくごく簡単な輪唱、
例えば「さよなら(岡本敏明詞、ドイツ曲)」等をその場で覚えてもらい、
斉唱で歌えるようになったら、3~4つのグループに分け、輪唱します。
何度か繰り返し歌って、合図があったら最後の音で伸ばせば、
それはそれは素晴らしいハーモニーが響き渡ります。
三三七拍子、一本締めもいいのですがやはり音楽人としては歌ですよね。
いつでも、どこでも、だれとでも歌える(ハモれる)子どもからお年寄りまで一緒に歌える歌を
なくしていけないとつくづく感じています。
(かいちょくん)
「ポリー二の功罪」
2024年4月4日
3月に入り一気に暖かくなると思いきや寒々しい日々が続きました。
ここにきてようやく暖かくなり、桜も咲き始めてようやく待ちわびた春の到来です!
桜はお彼岸に咲くよりもやはり入学式、入社式に咲くのがいいナア
と思うのは私が昭和の人間だからでしょうか。
先日ピアニストのマウリツィオ・ポリー二が亡くなりました。
「これ以上何をお望みですか」というキャッチフレーズの
ショパン・エチュードのレコードを聴いて、
若かりし私メは大いに感動し、初来日の時のリサイタルに行きましたが、
気分が良かったのかアンコールを5曲も弾き、終了時間が10時近くになったのを覚えております。
ドイツでは「天才を育てる」イタリアでは「天才が現れるのを待っている」と言われますが、
まさにその通り、ベネディッティ・ミケランジェリ以来の天才に間違いありません。
卓越したテクニックはもとより、ハンブルグで聴いたバッハの平均律ピアノ曲集の第2巻
全24曲を暗譜で一部の隙もなく完璧に演奏した演奏には、まさに驚くばかりでした。
しかし!今自分がトシをとり、音楽の聴き方・感動の仕方が変わりつつある現在、
彼の演奏に関しての評価を再考することとなりました。
ポリー二の出現以来、テクニック重視の流れができ、批判覚悟で言うなら、
ヴァイオリンのハイフェッツ、テノールのパヴァロッティ、フルートのゴールウェイなど
「ン?音色、技術はスゴイけど音楽はどこ?」という演奏が増えた気がします。
また日本の音楽大学入試でも某上野の難関国立音楽大学ではとにかく技術第一主義、
間違えないで完璧に演奏することが良しという価値でしたが、
ここ20年はさすがにその風潮も変わり、現在では表現も重要視されつつあります。
この半世紀の音楽の価値を考えてみたとき
「ワー、すごいね」という感動はすぐに冷めてしまう気がします。
月並みですが「あの美しい旋律の歌い方に感動」「あの気合と迫力に感動」
というような感情に訴える演奏、
聴くこと、そしてこれから自分が演奏することも含めて追い求めていきたいと思っています。
(トドのひるね)
2024年3月3日
皆さん、こんにちわ!ヴァイオリンのuzumasaです。
今回某副会長から打診されて初めての投稿になります。
音楽業界での仕事は狭く、続けるのも困難になり辞めていく方もいらっしゃいますがそれでも夢を持って前に進んでいくのが良いと私は今までの経緯を振り返ってそう感じています。
ちょこっと音楽業界の仕事を紹介しますが、我々演奏家以外にも色んな方がいらっしゃいます。
指揮者、ブライダル、キーボード、ピアノ調律師、楽器インストラクター、作曲家、コンサート・ステージスタッフ、PAエンジニア…など。
音楽業界の仕事は演奏家だけではなく音楽や楽器に携われる仕事が多岐に渡るんですよ。
凄いですね!
私自身もヴァイオリンの他に裏方としてコンサートスタッフやコンクールスタッフとして見てきましたが違った視点で見えてくるものが確かにあるんです。
音楽の世界はまだまだ深い!
話は変わりますが、1月21日にかなチェンのニューイヤーコンサートで演奏してきました。
ヨハン・シュトラウス2世の『トリッチ・トラッチ・ポルカ』『雷鳴と電光』『美しき青きドナウ』などお馴染みウィーンフィルのニューイヤーで取り上げられる名曲がズラリ、とありました。
お客さんも勿論大喝采でございました。では、この辺で。次回またお会いしましょう。
(uzumasa)
2024年2月2日
こんにちは、まんだら子です。理事のヒゴとも言います。
曼荼羅をアートとして見ると、その世界観にぐぐっと引き込まれます。
イスラムのモスクのドームを床から見上げる。これも大好きです。
それはさておき、昨年師走、ラモー作曲《レ・ボレアード》を観に行きました。
フランスバロックオペラですよ。
「北とぴあ国際音楽祭2023」のメイン演目なのです。
この音楽祭では、寺神戸亮(Vn)率いるレ・ボレアード(バロック合奏団)
(あっ、オペラと名前同じ!!)によるバロック、時々ハイドン、
モーツァルトオペラの上演がなんと今回で27回目だそうです。
毎年やっているということですね。
北区ってレベル高い!ホールもほぼ満席でした。
フランスオペラですからバレエの率がとても高くなっております。
今回バロックダンスがこの目で見られるということで、これはぜひ行かねばと思ったのです。
期待どおり、メヌエットをはじめとする様々なバロックダンスが踊られました。大満足です。
諸々の都合でセミステージ形式でしたが、
シンプルな作りの大道具はなんとなく能のそれに通じるものがあると感じました。
字幕も表示されるし、安心です。
歌詞に「泉」とか「大気」とか「風」とか「水の精」とかあるのは、
時代が違ってもフランスですね。
ヴェルレーヌやマラルメに受け継がれてます。
そして古楽器の音色はやっぱり最高です。
ロビーで近くのご婦人の「私、バロックダンスを見たくて来たのよー」の声を小耳に挟み、
「北区ってレベル高い!」と再認識した次第です。
因みに私は今回4回目。また今年行きましょ。
(まんだら子)
「いくつになっても」
2024年1月4日
謹賀新年。皆様今年もよろしくお願いします。
新年早々能登半島大地震、航空機炎上と、とんでもない新年の幕開けとなってしまいました。
何とか無事平穏な一年になることを心からお祈りしたいですね。
今年もたくさんの年賀状をいただきました。以前伴奏をした合唱団の団員の方から、
「90歳になりましたので、新年のご挨拶は今年度で失礼します」というものもいただきました。
まだ合唱団で歌っている現役の方です。90歳! すごいですよね。
現在伴奏をしている松戸の合唱団、昨秋ジョイントコンサートをしましたが、
打ち上げで年齢を聞いてビックリ。80歳代9人、70歳代3人、60歳代1人でした。
長く一緒にやっているので意識してきませんでしたが、これほど高齢化していたとは。
でもその年齢になってラテン語の曲やイタリア語の曲を新しく覚えて歌っている事に
驚きの念を隠せません。
お話を伺うと、旦那様をなくして現在一人暮らし(やはり女性の方が長生きです)。
日頃あまりおしゃべりすることも少ないので、
週一回アタマと体を使って声を出して感情を表に出す事はとても楽しみで健康的という方も。
そうですよね。
やれ腰が痛いとか膝が痛いとか多くの方が体の不調を訴えていらっしゃいますが、
声を出してもどこも痛まない(そりゃそうだ)そうで、
そのあとのお茶やランチでの仲間とのおしゃべりも、
いい生活の中のアクセントになっているそうです。
年に2回、合唱祭に参加し、ドレスを着てスポットライトを浴び拍手をもらう、
本当に日頃の生活から見ると非日常的で刺激的なイベントだそうです。
私は音楽が身近にあり、楽しんでいただいている方を見るのは老若男女、大好きです。
大学のオーケストラも大好きです。
私も音楽が身近にある人生を歩んでいますが、とても幸せなことだとつくづく思っています。
(トドのひるね)